日本語学校で働く教員の間で、遅刻や欠席の問題は避けて通れない話題である。この記事では、学生たちが自己申告する「遅刻・欠席の理由ベスト3」を詳しく解説する。これらの理由の中には、真実ではないものも含まれるかもしれませんが、ユニークで興味深い背景が隠れている。
第3位:自転車が壊れました
わたしが勤めている日本語学校に通っている学生の多くは寮に住んでいる。通学手段としては自転車を利用している学生が多い。そのため、駐輪場には自転車があふれている。そんな自転車通学者の遅刻の理由としてよく聞くのが、「自転車が壊れました」である。
具体的には「パンクした」というケースがほとんどだ。このような状況をきっかけに「パンク」という新しい日本語語彙を導入できるかもしれません。多くの学生は先輩から中古の自転車を安価で購入しており、バルブキャップがないことや、タイヤの空気が抜けていることは日常茶飯事である。このため、頻繁にトラブルが発生してしまうようだ。
第2位:体調が悪かったです(頭痛・熱など)
体調不良を理由に欠席や遅刻をする学生も多い。「頭が痛い」「熱がある」という理由がよく挙げられる。しかし、翌日には何事もなかったかのように元気に登校してくるケースが目立つ。さらには、体調が悪いと言いながらもアルバイトには出勤していることもしばしばである。
これが真実かどうかは別として、「体調が悪い」という理由は便利で汎用的なため、学生たちの間では使いやすいと感じているのかもしれない。
第1位:寝坊しました
最も多い理由は「寝坊」である。寝坊といえば遅刻の理由ではないかと思われるが、当校では欠席の理由でも使われている。わたしの日本語学校では夜勤のアルバイトをしている学生が多く、夜勤明けに授業に直接来る学習者もいる一方、一度帰宅して仮眠を取る学生もいる。そうすると、そのまま1限目まで寝過ごしてしまうことがよくある。場合によっては、昼過ぎまで寝てしまい、結果的に「寝坊」を理由に欠席することになる。
遅刻や欠席への対策とは?
遅刻や欠席が続くと、学生の出席率が下がり、日本語学習の進捗にも影響が出てしまう。そのため、遅刻や欠席の理由が真実であろうと嘘であろうと、連絡だけは事前にしてほしいところである。無断での遅刻や欠席がある場合、教員が個別に連絡を取る必要があり、その分の業務負担が増えてしまう。
日本語学校で遅刻・欠席の理由を理解し、その背景を知ることで、学習者とのコミュニケーションがスムーズになるかもしれません。そして、こうした問題への取り組みが、より良い日本語教育環境の構築につながると願うばかりである。
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